要治療の対象となる甲状腺疾患は、甲状腺機能の異常に伴って起こるものと、悪性の腫瘤によるものの2種類に分けられる。甲状腺機能の異常の場合は甲状腺刺激ホルモンの測定を行った際に見つけられ、後者の場合だと頸動脈超音波検査を行った際に腫瘤の疑いが浮上する。バセドウ病を代表とする甲状腺機能亢進症・橋本病当などの低下症、潜在性亢進症・潜在性低下症等を検出するケースが数%ある。いずれも女性に多いとされ、高齢者よりも20代~50代の頻度が高いようである。甲状腺ホルモンは、酸素消費・代謝率増加・熱生産増加作用に関わっており、ここに過不足が生じると様々な臓器に対して異常をもたらすのである。加えて、潜在性のもので長引いてしまうと影響が出やすくなる臓器もある。さらには、甲状腺機能の異常には特異な症状が無い為、合併症に対して誤った治療が行われてしまう可能性もないとは言い切れない。従って、事前に甲状腺機能の異常を知り得ておくことは大変意義あることなのである。
びまん性甲状腺腫で、TSHに異常はないが触診や頸部超音波検査にてそれが認められる場合には生活上の指導は必要とせず、経過観察ということになる。結節性甲状腺腫で、内部に充実部分が全くない嚢胞・10mm以下の充実生結節もしくは嚢胞内に充実部分があるものの10mm以下で且つ形状が整っており内部に悪性所見がみられない場合も同様である。なお、頸動脈超音波検査にて見つかった腫瘤は、大きさ・充実部の所見に基づき専門医に依頼する形となるだろう。
2021.05.25
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
免責事項:このサイトに掲載している情報にもとづき行なった行為に対し、閲覧者、第三者の方に損害が発生したとしても、まめは責任を負うことが出来ません。またこのサイトに掲載している情報は随時修正・削除を行う可能性や、時代の変化等の要因で情報が正しいものではなくなる可能性がありますので予めご理解の上サイトを閲覧ください。